関節痛、関節の疾患

なぜ関節可動域に制限が起きるのか?

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
どの関節にも言えることですが、関節には正常な関節可動域というものがあります。今回は関節の問題について、股関節を中心にお話ししていきたいと思います。

関節可動域が悪くなるの原因

以前のブログでもお話ししましたが、関節が硬くなってしまって動きが悪くなっている方は、特に高齢者に多い変形性関節症といった骨が変形してしまう疾患で多くみられます。骨の変形となると、整形外科では手術による手段しかないと言われることは多いでしょう。
確かに、体重の乗る下肢の関節は構造的な変化を起こし、関節軟骨の摩耗が起き、それに伴って痛みが生じたり、日常生活が厳しいぐらいの歩行困難だったりすれば手術を選択する必要性があるでしょう。
また、整骨院では治療できないこととしては、脳梗塞などの中枢神経障害による麻痺などで不随意的な筋収縮の影響で、関節が動かせなくなることもあります。その場合は、医師の診断、治療は必要不可欠です。
ただ、最初から構造上の問題を考える前に、関節可動域制限が起きていてもまずはその状態が筋肉や靱帯などの軟部組織の問題からも考える必要があります。
例えば、運動不足や不良姿勢、座りっぱなしの生活習慣などで起きる筋肉の過緊張が原因になっていることもあります。スポーツや外傷で関節を捻って、靱帯や関節包などの問題やその他、腰痛から起こりうる痛みや神経痛などの痺れで、関節周りの軟部組織が過緊張して、可動域が制限されることは多々あります。
全て股関節の疾患が、変形によるものでもなく、もし軽度な変形であれば保存療法でも緩和することは可能です。すぐに手術しなければならないということでもないと考えます。

股関節の痛みは腰からの影響も大きい

これからの話は、鶏が先か卵が先かみたいな考えではありますが、股関節の痛みでは、腰回りの問題で、股関節に影響を受けます。腰痛がある人は、股関節が悪かったり、股関節が悪い人は、腰が悪かったりですね。
股関節の疾患を考えるときに、上記でお話しした整骨院では見れない問題を排除したら、次に考えることは、股関節は、腰椎、骨盤と連携していることです。また、神経的には股関節周りの痛みは、腰神経叢、仙骨神経叢といったところから伸びている神経の影響を受けます。そのため、臀部や鼠蹊部にも痛みを出しますので、股関節そのものの痛みではないのです。

姿勢においても、人間の体を木と例えると、根っこは足幹は体幹枝は手と考えてみます。その場合に、足である根っこがしっかりしてないと、幹は倒れてしまいます。体幹である幹が弱く、歪んでいたら、根っこに負担がかかりますよね。人間であれば股関節や膝などに負担がかかるのと同じことです。

体幹をしっかり安定させましょう!

では股関節の疾患では、前述した連携している部分である腰、骨盤の問題を解決していくことが必要になります。
例えば、腰、骨盤周りに関係する筋肉を考えた時には、前方には腹直筋、側方には内外腹斜筋、側方から後方にかけて腹横筋、背中側には背筋群(脊柱起立筋、多裂筋)胸腰筋膜などに覆われています。

中高年の方は特に、股関節に負担をかけないように体幹は日頃から安定させられるようにストレッチや筋力をつけるようにしましょう。
以前のブログでも、股関節周りのストレッチなどは紹介しているので、それも合わせて参考にしてください。

まとめ

股関節の疾患は、いつも申し上げている通り、股関節だけの痛みや可動域制限を起こしているわけではないのです。また、股関節の痛みなどを抱えていらっしゃる方は、一度ペルレ整骨院・鍼灸院にお問い合わせください。お待ちしております。

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