こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
今回は、肩こりがどうして起こるのか、また辛くて悩んでいる方に、肩こりが起きる原因や、解消法などのお話をしていきたいと思います。
肩こりってどうして起こるの?
厚労省の調査では、日本人の有訴者(病気やケガなど自覚症状を持っている人)は、人口千人あたり372.6人で有訴率は男性で289.6、女性で363.3だそうです。症状別でみると「肩こり」で、女性は1位、男性も2位と上位にもなります。このような結果から多くの方が肩こりを自覚しているのがわかります。肩こりになってしまうにはいくつか原因があります。例えば、以下のようなことが挙げられます。
- 姿勢が悪い
- 運動不足
- 冷え
- 精神的ストレス
これらを簡単に解説しますと、
姿勢が悪い
人間の頭は体の一番上にあります。頭の重さは約4〜5キロあり、姿勢が正しければその重さだけが肩にかかります。ただ、猫背になっていると頭は前方へと傾き、負荷としては通常の3〜4倍になってしまいます。
このような不良姿勢を続けて毎日パソコンを使っているような方は、肩こりに関わる筋肉が硬くなってしまいますね。
運動不足
多くのサラリーマンやOLさんなどの職業を考えると体を使わずに座り仕事中心の生活、テレワークで通勤も少なくなり、歩くことすら減ってしまい、さらに日頃から運動習慣もない方については、体を使わないことから筋肉量の低下、血流が悪くなって肩こりが起こります。
冷え
夏場のオフィスでは仕事をしていると、クーラーのガンガン効いた室内で冷えすぎてしまい、冷え性の女性などはとてもつらい方が多いのではないでしょうか。体が冷えると筋肉も過緊張してしまい肩こりを引き起こす原因となります。
ストレス
肉体的な問題だけでなく、精神的な問題に関わることによっても肩こりは起きてきます。例えば、不安、怒り、恐怖、鬱などのような感情は体にストレスを感じると、自律神経の交感神経が優位に働きます。そうすると筋肉や血管は収縮してしまうので、やはり筋肉の緊張や血流の低下によって肩が凝ってしまうので厄介です。
肩こりの起きやすい筋肉
ここでは、ちょっと小難しいと思いますが、肩こりになる代表的な筋肉についてお話ししたいと思います。では、豆知識としてどんな筋肉が肩こりの原因筋になるのか以下に挙げてみました。
- 僧帽筋(上僧帽筋)
- 肩甲挙筋
- 棘上筋
- 菱形筋
- 後頭下筋
- 頭板状筋
- 頸板状筋
- 頭半棘筋
肩こりでは、頭を支えている首や背中周りの筋肉が過緊張をしています。筋肉によって、頭蓋骨と頚椎についていたり、頚椎と肩甲骨についていたり様々ですが、僧帽筋は、後頭骨から頚椎、胸椎、肩甲骨といった広範囲に付着しています。ここに挙げた筋肉は、四六時中重い頭を支えてますから、上記でも申し上げたように姿勢が悪ければ肩こりを誘発してしまうんですね。このような肩こりの方には、首から肩、背中を中心に丹念に筋肉をまずほぐしていきます。
僧帽筋、肩甲挙筋、棘上筋、菱形筋などは肩甲骨に付着している筋肉ですが、肩こり解消には肩甲骨のストレッチは有効です。肩甲骨ストレッチなどペルレ整骨院のインスタやその他のブログにも載せていますので、一度ご覧ください。
また、ここで肩こりがひどい方は、頭痛などをともなうことがあります。特に頭痛を誘発する筋肉として、斜角筋や胸鎖乳突筋といった筋肉を意識して施術していきます。頭痛に対してとても効果的かつ重要な筋肉です。
肩こり解消呼吸法
では、ここからは肩こり解消法のポイントを2つほどお伝えしていきます。
最初にお話ししたように肩こりになる原因とは、「姿勢が悪い」「運動不足」「冷え」「ストレス」でしたね。この問題を全て解決するには、1、呼吸 2、運動になります。
肩こりは筋肉の過緊張から起こり、そうなると血流が悪くなります。そして筋肉は酸欠を起こして痛みとして現れます。ですから、しっかりと呼吸をすることで体内に酸素を取り込みましょう。呼吸については、腹式呼吸を意識していただくと良いと思います。
読んで字のごとく、腹式呼吸はお腹までしっかり息を吸い込んで吐く呼吸です。深い呼吸をすることで横隔膜をしっかり使い、腹圧が高まり腹直筋の強化にもなります。
最初は立ちながらでも、座りながらでもいいので、鏡を見ながら正しい姿勢を意識して行ってください。腹式呼吸は正しい姿勢で行わないとお腹まで深い呼吸ができません。息を吸う時はお腹を膨らませ、そしてお腹を凹ませながら息を吐いていきます。できればお腹に手を当てて、お腹の動きを意識してください。
肩こり解消ウォーキング
それができたら、腹式呼吸を取り入れながらウォーキングをしていきましょう。
ウォーキングで注意していただく際には、手をしっかり前後に振ることです。歩くだけではなく、手を振って歩くことで肩甲骨を動かし、上半身の筋肉も使います。ウォーキングでも体全体を使うイメージですね。冷え性の方も筋肉を使うと代謝が上がり、体が温まります。
また、運動といっても激しい運動はかえって体を壊したり、長く続けらない方も多いので、ウォーキングから始めてみましょう。運動を行うことのメリットは重要なことの一つとして、脳に血液を送り、活性化することで、セロトニンという心が和らぐ神経伝達物質も増加すると言われております。
ストレスを解消するにも、ウォーキングに限らず適度な運動は良い影響を与えます。
まとめ
肩こり解消ウォーキングをのやり方を整理しますと、まず
- 腹式呼吸
- 正しい姿勢で行う
- 手をしっかり前後に振る(肩甲骨を意識する)
- 楽しくウォーキングを行う
いかがでしたでしょうか。
今回は、肩こりの原因から対処法についてお話ししてきました。肩こりは疾患ではないですが、単純に疲労や運動不足だけではなく、何かしらの体の不調の前駆症状かもしれません。
何かこのようなことで気になっている方は、いつでもご相談に乗りますので、当院にご連絡ください。