スポーツ障害

スポーツによる棘上筋の障害

こんにちはペルレ整骨院です!
今回はスポーツなどで肩をよく使う人に多い『棘上筋』の障害についてです。
棘上筋については前に書いたブログでも少し触れたことがあります。
肩関節に関係するインナーマッスル「回旋腱板」のひとつです。
回旋腱板の中でも痛めやすい筋肉なので、参考にしていただければと思います。

棘上筋

『棘上筋』は肩甲骨の後面の棘上窩というくぼみから、
上腕骨の大結節というでっぱりの上部にくっついています。


腕を体幹から外側に開いて頭上に挙げていくときに働く筋肉です。(上腕骨の外転)
回旋腱板のひとつなので肩関節の安定性にも大きく関わっています。

棘上筋を痛めやすいのはなぜ?

肩関節の安定性を保っている回旋腱板ですが、その中でも『棘上筋』がなぜ痛めやすいのか?
それは『棘上筋』が走行している骨格に原因があります。
胸鎖関節を説明したブログで肩甲骨は鎖骨と連結していることに触れましたが、
その関節を「肩鎖関節」といい、烏口肩峰靭帯とともにちょうどトンネルのような構造を形成しています。


そのトンネルを通って『棘上筋』は上腕骨にくっつきます。

このトンネルの部分で摩擦や圧迫、挟み込みによる衝突などが起こりやすいために、
『棘上筋』は回旋腱板の中でも痛めやすい筋肉だと考えられています。

棘上筋の障害

僕もじつはこの『棘上筋』を痛めた経験があります。
学生時代から社会人になってしばらくの間バレーボールをやっていたのですが、
やらなくなって数年が経ち、またプレーする機会があって始めた数回目のことでした。
ブロックをしようと手を上げたときに痛みが走りました!
情けないことですがしばらく使っていなかったので、弱って硬くなっていたのでしょうね。
画像診断はしませんでしたが、状況と痛みの感じから「棘上筋の腱板断裂」をしていたと思います。
完治するのに1月以上かかりました。

棘上筋腱断裂(腱板断裂)

棘上筋や腱が断裂したり、骨にくっついている部分が剥がれたりして損傷するものです。
程度があり完全断裂や部分断裂があります。
肩をよく使うことで摩耗していたり、瞬間的な強い筋収縮によって起こったりしますが、
加齢で知らないうちに切れていた、なんてこともあります。痛みも強いものから感じないこともある障害です。

インピンジメント症候群

トンネル部分で起こりやすいです。腱板断裂などのはっきりした損傷がない肩の痛みです。
大体が肩をよく使うことによって摩擦が起きたり、反復して加わる刺激によって痛みがでます。
腱が原因のこともあれば、滑液包が原因のこともあります。
オーバーハンドの動きの多いスポーツではよく起こる障害になります。

これらに当てはまらない棘上筋の障害もありますが、棘上筋に何かしらの問題が起こっていると、
大体の場合において『ペインフルアークサイン』が出るので、参考にしていただければと思います。
おおよそこのくらいの角度の範囲内で痛みが出るというものです。

当院が行う施術として

腱板断裂で完全断裂しているものについては整形外科への診察をお勧めします。(手術が必要な場合があります)
当院は整骨院で保存療法になりますので、安静固定や筋肉の負担を減らすためのテーピング、
筋肉筋膜を正常化するためのメディセル施術、痛みの緩和のための様々な物理機器による施術。
その後の運動やストレッチの指導、日常生活での注意指導などまでおこなっていきます。

最後に

最近ますます寒くなってきましたね。
冬は筋肉も冷えて硬くなりやすいですし、身体の動きも鈍くになりがちです。
スポーツをする際は十分にアップを行い、身体を温めてからプレーするようにしましょう!
もし何か痛みや気になることなどございましたら是非一度、杉並区富士見ヶ丘ペルレ整骨院までご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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