スポーツ障害

スポーツで起きやすい疲労骨折について解説

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
スポーツをしていると転んだり、ぶつけたりしていないのにある部分が痛み出しては、なかなか治らないことなんてよくありますよね。そこで整形外科などに行って、レントゲンを撮ってもらうと、「骨折してるね」と言われた時に、それは「疲労骨折」と診断されることがあります。
今回は、その疲労骨折についてお話ししていきたいと思います。

疲労骨折ってどんな骨折なの?

ぶつけてもいないのに骨折するの?と思う方もいらっしゃるのではないかと思います。足の関節あたりですと、捻挫かなとか、他のところであれば、筋肉を痛めたのかな?など自己判断してしまいがちです。実は骨折していたなんてことがあります。
捻挫や筋肉痛と思ってシップやテーピングを張ってれば治ると思い、一時的には軽くなったのに、また痛み出すということがあります。そこで、最初に述べた「疲労骨折」を起こしていることがあるのです。
では、なぜ疲労骨折が起こるのかというと、激しく、反復する動きにおいてある部位に一定の負荷がかかり蓄積していくと、骨膜を傷つけ、ヒビの状態になり、放置していくと完全な骨折にまで至ってしまいます。
スポーツ競技者は、試合などのためにいつも以上に集中して練習を行うなど、足部やスネの骨に強い負荷をかけオーバーユースになってしまう上に、まだ筋力がついていかない状態であれば、疲労骨折になりうる可能性が高くなるでしょう。しっかりと計画を立て、筋トレも含めケアしていかなければなりません。

どのような部位に置きやすいのでしょうか?

スポーツにもよりますが、特に疲労骨折の起きやすい部位があります。加重がかかるとなると、下肢に起きやすく、割合的には足部の中足骨が一番でしょう。次にスネの骨(脛骨)です。その他、腓骨、内くるぶし、大腿骨などとなります。競技によっては、肋骨や尺骨(前腕部)にも生じることはあります。
例えば、頻度の高い中足骨でも、第5中足骨に疲労骨折はみられます。さらに、具体的に細かく3つのエリアに分けられ、舟状骨に近い基底部には、短腓骨筋が、そのすぐ指先に近いところは、第3腓骨筋が付着しているので、時には、足を捻って筋肉が引っ張られることによって骨折することもあります。第3腓骨筋の付着部の骨折をJones骨折と言います。また骨幹部においても疲労骨折が起きやすいです。

次に多い脛骨でも、第5中足骨同様に骨折しやすい部位によって、上部、中央部、下部という3つのエリアに分けられます。スポーツの中でもランナーなどの走ることがメインの競技では、上部、下部での骨折が多く、跳躍する競技では、中央部での骨折のケースが多く難治性です。

脛骨上部(疾走型)     脛骨中央部(跳躍型)   脛骨下部(疾走型)
足部において第5中足骨に疲労骨折が多いことを考えると、過重を外惻にかけてしまう方は要注意です。しっかり足部のバランスを考えて、トレーニングなど行う必要があるでしょう。

疲労骨折は侮れない

前述している通り、通常の骨折と違い疲労骨折は、最初はあまり痛くありません。そこが盲点ですね。内出血もなく腫れもそれほどない場合もあり、痛くなったり、痛くなくなったりを繰り返し、最終的に痛みを我慢して、治りにくくしてしまいます。そうなると、骨折の程度、骨のどこを痛めるかによって偽関節や手術適応になってしまうこともあります。特にスポーツ選手でレギュラーであれば、長期離脱も考えなくてはいけなくなります。
それでも、骨折の場合は押してみると圧痛は強いはずです。疲労骨折しやすい部位であれば、すぐに整形外科や整骨院に行かれることをお勧めいたします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。スポーツ選手は疲労骨折を悪化させると、長期的に競技を行えなくなる可能性が高くなりますので、このような部位に痛みがあれば、いつでもペルレ整骨院・鍼灸院にお問い合わせください。

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