スポーツ障害

テニス肘というのはどんな疾患なの?

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
良くテニスをやっている方が、肘を痛めて来院されます。今回は、その疾患について書いていこうと思います。
少しお時間があれば、読んでみてください。

テニス肘とはどういう疾患でしょうか

肘の疾患にはいくつかあり、今回のテニス肘とは、どのような疾患なのか簡単に解説していきます。
特に、テニスプレーヤーがバックハンドでストロークすると痛めてしまうことが多いため、テニス肘と呼んでいます。正式には、上腕骨外側上顆炎と言います。
例えば、テニスではラケットを握って、バックハンドでストロークした時に、手首を上にあげます(背屈)。その際に、短橈骨手根伸筋長橈側手根屈筋総指伸筋などが外側上顆に付着し、強いストレスが加わって、炎症を起こすのです。

日常生活では、雑巾を絞ったり、窓を拭く際に力を入れてしまったり、手の甲を上にして、瓶のフタを開ける、重いものを持ち上げるなどで痛みが誘発されます。

テニス肘を確認する方法

外側上顆に炎症を起こしている場合、まずそこの部位の圧痛をみます。次に、以下のテストで外側上顆炎を確認していきます。

ミドルフィンガーテスト

痛めている側の肘と手首を真っ直ぐ出してもらい、手の甲を上に手の平を開いてもらいます。中指を上から押します。その時に患者様には、上から押す力に抵抗して耐えてもらい、そこで外側上顆に痛みが出たら陽性です。

トムゼンテスト

手首を握ったまま、痛めている側の肘と手首を真っ直ぐ出してもらい手の甲を上に、術者は握った手を上から押します。その際に患者様は、その力に抵抗してもらい、肘に痛みが出たら陽性。

チェアテスト

患者様は、椅子の背もたれを手の甲を上に握り持ち上げます。その際に肘に痛みが出たら陽性。

このようなテスト法を組み合わせて、痛みを確認していきます。強くぶつけた場合などをのぞき、概ね外側上顆炎です。

対処する方法にはどんなことをすればいいのか

いつも痛みの強い急性期には、アイシングは欠かせません。まず炎症が強く、患部を触るだけでも痛い、動かすと疼痛がする場合は、アイシングをしてみましょう。
さらに、テニス肘には、バンド式のエルボーサポーターがあります。そういったものを装着してみるのも良いでしょう。
痛みが軽減したら、前腕の筋肉をしっかり伸ばしていきます。あまり痛みの強い急性期では無理しないように行います。

痛みについて

外側上顆炎に限らないのですが、痛みというのはどの組織が傷んでいるかが重要です。人間の体は、表面は皮膚で覆われています。簡単に構造的な話をしますと、皮膚には、表皮、真皮があり、その下層には皮下組織という脂肪層があります。さらに筋膜があり、その下層の筋肉を覆っています。そして、骨を覆っている骨膜があり、骨になります。
この組織の痛みの感受性が強い組織は、真皮筋膜骨膜です。それ以外は、それほど痛みは感じません。痛みを訴える方がどの組織が傷んでいるのかが重要です。その部分を施術していきます。
特に私たちが主に意識しているのは、真皮、筋Z膜などの軟部組織です。多くは、その組織の痛みのよって引き起こされています。骨折も骨そのものよりも表面の骨膜が傷つくことで痛みが発生しています。
その痛みを改善するには、その組織に流れている血流を良くして、酸素を送り込むことです。
要は、酸欠が起きている組織は痛みを発生させてしまうのです。いかにそのような状態を改善させるかが大事になります。

まとめ

応急的な処置をお話ししましたが、長期に渡って痛みが継続している方、痛みが強い方は、できれば、早急に治療をお勧めいたします。長期的な冷湿布を使い続けるのはあまり良くありません。
その際は、ぜひ、ペルレ整骨院・鍼灸院にお問い合わせください。

 

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