スポーツ障害

スポーツでも痛めやすい人間の一番太い靭帯の疾患

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
今までスポーツの疾患について、いくつか取り上げております。今回お伝えしたい疾患もよくスポーツで痛めるアキレス腱についてお話をしていきたいと思います。
少しお時間がありましたら、お読みいただけると嬉しいです。

アキレス腱の構造と疾患について

では、アキレス腱の構造についてお話ししたいと思います。
アキレス腱は踵の骨を踵骨と言いますが、その踵骨の出っ張った部分の踵骨隆起に付着していて、そこから下腿部を上がっていくと、ふくらはぎの腓腹筋、ヒラメ筋につながります。腱としては、人体のなかで一番太い腱です。

アキレス腱断裂

アキレス腱に関係する疾患といえば、まず最初に思い浮かぶのはアキレス腱断裂でしょう。
テニスや剣道、バトミントン、サッカーなど踏み込みの強いスポーツ、バレーボールなどのジャンプの頻度の多いスポーツをしていて、足の踵あたりをバットのようなもので叩かれた衝撃とともに、痛みよりも力が抜けたようにその場に立っていられずに、しゃがんでしまいます。足首は動きますが、つま先立ちなどはできません。
原因は、アキレス腱は下腿三頭筋である腓腹筋とヒラメ筋が踏み込みや、ジャンプしたした際に急激に収縮し、繋がっているアキレス腱が強く引っ張られて断裂してしまう疾患です。
アキレス腱が断裂を確認するテスト法は以下のものがあります。

トンプソンテスト

うつ伏せに寝てもらい、損傷した側のふくらはぎを手で強く摘みます。通常は、摘んだ時に足首は底屈(下に下がる)します。断裂していると、その動きがありません。
また、腱そのものが切れているところで陥凹しているので、その状況で判断できますが、病院に行ってMRIなどを撮って確定診断してもいましょう。
治療や処置としては、病院ではアキレス腱の縫合手術が多く行われます。病院によっては、ギプス固定による保存療法が行われる場合もあります。

アキレス腱、アキレス腱周囲炎、アキレス腱滑液包炎

同様に踏み込みやジャンプを激しく行うスポーツで起こりやすいです。
断裂に至らない場合で、アキレス腱そのものや、アキレス腱の周辺に痛みをともなっている場合、さらに腫脹や発赤、熱感などの症状が現れます。痛みとしては、アキレス腱断裂より痛みが強いかもしれません。
アキレス腱と脛骨の間には、滑液包が存在します。アキレス腱そのものではなく、滑液包の炎症により痛みが起きていることもあります。
これらの疾患については、明確な違いと言ってもアキレス腱そのものなのか、アキレス腱周囲の腱膜、筋膜なのか、滑液包の炎症、損傷かは確定しずらいことも多いでしょう。
前述したように、アキレス腱は人体の中でも一番太い腱です。しかし、ダッシュやジャンプをするような競技によって加わる牽引力はかなりのパワーになります。いくら一番太い腱とはいえ、断裂も引き起こします。ただ、炎症による腱の疾患であれば、整骨院で治療は可能です。
当院では、手技以外にも、メディセルや超音波、直流電療器、高電圧治療器といった物理療法、キネシオテープなどのテーピング療法など、患者様のケガの程度、状況に応じて施術を行って参ります。

まとめ

スポーツを行う方々が、一所懸命練習をしてパフォーマンスが上がってきても、頑張りすぎてしまいケガをしてしまう。よくセンスがあるのにケガをしてしまって、その後のケアをちゃんとしなかったことで、最大限の力を出すことができなくなってしまう事がよくあります。プロでもケガによって、現役を引退などとよく聞く事ですね。
もしこのようなケガで思うように治らない方も、できれば早めにご連絡いただくのが良いのですが、ペルレ整骨院・鍼灸院にお問合せください。

 

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