痛み

スポーツで起こりやすい足の内側の痛み(有痛性外脛骨)

こんにちはペルレ整骨院です!
今回はスポーツをしている方などに起きる足の内側の痛みについてお話しします。
『有痛性外脛骨』という疾患なのですが、あまり聞きなれない方も多いかと思います。
足の内側に骨の出っ張りが触れると思いますがそこに痛みが出る疾患です。
心当たりがある方の参考になれば幸いです。

有痛性外脛骨とは?

下腿部の筋肉に「後脛骨筋」という筋肉があるのですが、まずその筋肉についての説明をしなければなりません。

後脛骨筋

後脛骨筋は下腿部の脛骨と腓骨という2本の骨の後ろ側に位置する、インナーマッスルの1つです。
脛骨と腓骨の間に骨間膜があるのですが、そこから足の骨の舟状骨の内側及び、
3っつの楔状骨と第2~3中足骨の足底側にくっついています。
足首を伸ばしたり(底屈)、内側に曲げたり(内反)するのに働く筋肉です。

この「後脛骨筋」が足の舟状骨にくっついている事が『有痛性外脛骨』に深く関わっているのです。

外脛骨

外脛骨というのは、足の舟状骨の内側にできる過剰骨(骨が形成される過程で余計にできた骨)なのですが、
脛骨があること自体は特に異常な事ではなく、約5~14%の人にあるとされています。

3っつのタイプに分けられます。
・タイプ1:外脛骨が後脛骨筋腱の中にあり舟状骨とは分離している
・タイプ2:舟状骨とは線維性の結合がある
・タイプ3:舟状骨と結合していて突起状になる

『有痛性外脛骨』とは後脛骨筋の反復する過度な牽引力によってこの部分に炎症が起きる事をいいます。

成長期の若い人やスポーツを過度におこなっている方などにみられ、男性よりも女性の方が多い傾向があります。
ダッシュやジャンプ、急に止まったりするようなスポーツをする方に起こりやすいです。
その他、偏平足であったりサイズがきついシューズを履いてのプレイなどの要因も考えられます。

症状と対処法

足の舟状骨内側部に腫れと発赤があらわれます。熱感も伴うことが多いです。
患部を押すと強く痛みます。つま先立ちで痛みが出ることもあります。
症状が強く出る場合、何もしていなくてもズキズキと痛んだり夜寝られないなんて事も。

対処法

基本的に患部への負担を減らすために安静にしなくてはなりません。
スポーツをしている方はしばらく休養する事で症状は改善されます。
しかし根本的な解決に至るには、足のアーチ形成や下肢のバランス、筋肉の正常化をおこなっていく事。
これがとても重要になってきます。
テーピングやインソールによる負担の軽減、ストレッチや筋力トレーニングといったセルフケアも根本的な解決には必要不可欠です。

『有痛性外脛骨』のような筋肉の牽引力によって引き起こされる痛みは、
ほかにも様々ありますが、ここで一つ過去の記事から紹介させていただきます。
スポーツををしている若年層の人に起こりやすい疾患の一つ「オスグッド病」。
大腿四頭筋の牽引力によって引き起こされる膝下の痛みです。

👉オスグッド病について
👉動画はこちら

最後に

スポーツによる障害は主に使いすぎによるものが多く、普段からのケアが重要です。
どんなケアをしたらいいのか、どこをトレーニングしていけばいいのかなど
疑問やお悩みがあります際はぜひ一度、杉並区富士見ヶ丘ペルレ整骨院までご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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