スポーツ障害

スポーツ障害でも起きる足底腱膜炎はどんな疾患?

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
激しいスポーツをしている方で、足裏が非常に痛くて急に立ち上がった時に、激痛が走ったなどの症状を訴える方がいらっしゃいます。
それは、もしかしたら足底腱膜炎かもしれません。今回は、その足底腱膜炎についてお話していきたいと思います。

足底腱膜炎ってどんな人に起きるのか?

足底ということですから、足の裏に痛みが起きる疾患です。足底腱膜炎または足底筋膜炎とも言います。
以前にもスポーツで起きる疾患ついては、テニス肘やシンスプリント、ランナー膝など色々とお話をしています。この疾患においても、衝撃や負担のかかるスポーツをする方に多いスポーツ障害の一つです。もちろん、一般的な生活の中でも起きることはあります。
その場合は、立ち仕事や歩くことの多い仕事(営業など)の方や、肥満気味で体重がある方は、この疾患になる方が多いようです。
またスポーツで言えば、長距離ランナーをはじめ、バレーボール、バスケットボールなどのジャンプをすることの多い競技の選手に多くみられます。

足底部の特徴

足裏の構造としましては、筋肉を保護するように皮膚の下層に足底腱膜が覆っています。それは薄い膜状で踵骨という踵の骨から5本の足趾の骨(基節骨)に付きます。

さらに足部はトラス機構と言いまして、縦横のアーチによって弯曲しているのですが、その構造のおかげで、足底への衝撃を吸収してくれてます。

歩く、走る動作時には足趾が伸展します。その際にアーチは浅くなるのですが、足底腱膜が伸張し、バネ板のように力強く蹴り出すことができるのです。そして足底腱膜は、深部にある筋肉や血管、神経を衝撃から守ってくれています。その反面、荷重することで足底腱膜は過緊張します。そうなると余計に負担がかかり、足底腱膜炎を起こしやすくもなるでしょう。またこの足底腱膜がしっかり使われずに弱ってしまうと、外反母趾、扁平足の原因にもなります。

どのような痛みが起きるのか

足底腱膜は、足部のしっかりアーチがあることで常にピンと張った状態ではなく、比較的緩んでいます。それが、扁平足などアーチが消失したり、浅くなってしまったりすると踵骨の付着部が引っ張られるため、踵骨の内側から土踏まずにかけて、足をつくと針に刺されたような激しい痛みを起こします。

ある程度歩いているとおさまることもありますが、放置していても根本的に治らず、特に歩き始めが強く痛む。前述したスポーツの競技者は、かなりの痛みで走るのも困難になることがあるでしょう。

足底腱膜炎になってしまったら

基本的に足部の使い方が悪い人や、あまり足趾や中足骨の動きが悪い人に問題が起きると考えます。では足底腱膜炎になってしまったら、どのような対処をしたら良いかと言いますと、急性期には、アイシングやテーピングなどの処置をすることも有効でしょうが、しっかりと足趾や足裏をしっかりと動かすことが大事です。
衝撃を与える動作、走る、ジャンプするなどの動作は、一時的に休ませた方が良いでしょう。その間しっかり足裏のストレッチ、循環をよくするためにほぐす意味で有効です。
では足底腱膜炎になった場合には、足部、ふくらはぎを動かしていきましょう。
以下のストレッチなど、足底腱膜炎についての動画も合わせてご覧ください。

  1. 足部のストレッチ その1
    タオルギャザー:床にタオルを置いて、その上に足を乗せて自分の方へタオルを手繰り寄せてください。
  2. 足部のストレッチ その2
    足のグーチョキパー運動:読んで字の如く、足の指を開く、曲げるなどの動きを何度も繰り返す。
  3. ふくらはぎストレッチ
    足底部の問題はふくらはぎにかけてのストレッチも重要です。しっかりふくらはぎを伸ばすことで、足裏への血流を促す効果があります。
  4. 鼻緒テープ
    車などなかった江戸時代までの日本人は、わらじでどこまでも歩いていました。親指と人差し指に鼻緒となるテープを丸めたものを当てるだけで、しっかりと足趾に力が入り、安定性が高まり、浮き指防止にもなります。

まとめ

基本的に足底腱膜炎になってしまう方は、足部をしっかり使えてない方が非常に多いと思います。この疾患も患うと、非常に痛みが鋭くスポーツでのパフォーマンスに支障が出ることでしょう。このような疾患でお悩みの方は、ぜひ一度、ペルレ整骨院・鍼灸院にお問い合わせください。

 

 

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