関節痛、関節の疾患

足首で内返し捻挫が多いのはなぜ?

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
足首の捻挫をする方は年齢に関係なく多くいらしゃいます。その多くの捻挫は、外くるぶし周辺を痛める人がほとんどです。
今回は、なぜそうなのか原因についてや、対処法などを話していきたいと思います。

足首の構造について

では、簡単に足部の構造について解説いたします。
足部は、かなり多くの骨によって構成されています。片側26個(種子骨を除く)、両側で52個になります。趾骨14個、中足骨5個、足根骨7個です。体全体の1/4は足部にあります。
この細かい骨の組み合わせによって、体の全体重を支えているんですね。

足関節捻挫がなぜ外側に多いのか?

外傷で足関節捻挫は非常に多い疾患の一つです。そして、その多く方が足首を捻挫する場合に、外くるぶし周辺を痛める人がほとんどなんですね。それはなぜなんでしょうか?それは、足首の構造に関係します。基本的に外くるぶしは内くるぶしより下にあるため、その関係で、歩行する際、内返し捻挫になりやすいのです。
また、足首の動きとしては、底屈(屈曲)、背屈(伸展)という動きが起こります。一番足首を捻るときは、後ろ足を前足に移動する際に爪先で蹴り出す時になりますが、その際には、足首は底屈します。底屈と背屈では底屈の可動域が大きいのと、底屈と同時に回外します。この動作を内返しと言います。

 

 

 

この内返し捻挫を起こしやすいのです。内返しでは踏み込む力が強く、足首の外側にストレスがかかりますので、外くるぶし周辺に強い負荷がかかり、外側の靭帯を捻挫してしまうんですね。
その時に痛めやすい靭帯は、前距腓靭帯踵腓靭帯後距腓靭帯になります。
また、O脚の方など足部の重心が外側にかかっているかも多いので、しっかり足底のバランスを気をつける必要があります。

捻挫とはいえ、しっかり早めに処置しましょう

捻挫で来院される方の中には、すごく腫れていたり、歩けなかったりすればすぐにでも来院されると思うのですが、一見それほど腫れのいない程度の捻挫では、大したことないと自己判断し、結構時間が立ってからなかなか痛みが取れずに、来られる方がいます。
それは、結果的に良くありません。捻挫と言っても素早くアイシングをし、必要であれば固定をしなければなりません。
特に何度も同じ場所を捻挫している方は、靭帯も緩んでしまっているので、そういう方は少しの外力で捻挫をしますが、痛みや腫れが弱く、放置してしまう方も多く、しっかり捻挫の処置はしないと、クセになってしまいます。

捻挫の分類

捻挫に関して、損傷度による分類があります。
第1度(軽度):靱帯のごく一部の断裂で、軽度の腫れと圧痛があり、不安定性はない。
第2度(中等度):靱帯の断裂は不完全で関節の不安定性はほとんどないが、広い範囲の晴れと圧痛がある。
第3度(重症):靱帯が完全断裂し、強い腫れと圧痛、皮下出血や関節の不安定性がみられる。内反ストレステスト、引き出しテストをして動揺性が強い。

捻挫の応急処置

捻挫には、RICE(ライス)といった応急処置の方法があります。
R: Rest (安静)動かさないように安定させる
I: Ice(冷却)しっかり冷やす。氷嚢やアイスノンなどで患部にしっかりと当てる。
C: Compression(圧迫)2度以上は包帯で固定します。1度ぐらいの不安定性がない場合であれば、サポーターやテーピングなどでも良いです。
Elavation: (挙上)循環が滞らないように、患部をクッションや踏み台などで患部を高くしておく。

まとめ

捻挫といっても、損傷度によっては骨折以上に治りづらいこともあります。また、受傷直後の処置も早ければ早い方が良いのです。冷やす、固定する、というところができればやっていただき、その後の処置については、ペルレ整骨院・鍼灸院にお問い合わせまたは早急にお越しいただければと思います。

関連記事