こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
肩こり、四十肩、首の痛みなどの原因の一つに、肩甲骨がちゃんと動いていない、そもそも動かせていないことで問題を引き起こしている可能性があります。
今回はその肩甲骨についてお話をしていきたと思います。少しお話にお付き合いください。
肩甲骨ってどんな骨?
下の絵にもあるように肩甲骨は体の背部にあり、上腕骨と関節をしていて肋骨の上を滑るように動きます。形状としては、三角形をしていて平な扁平骨ですが、肩甲棘と烏口突起といった出っ張った部分もあります。
ちょっと質問ですが、この肩甲骨に付着している筋肉っていくつあると思いますか?
なんと17種類の筋肉が肩甲骨には付いています。
- 僧帽筋(上部、中部、下部)
- 三角筋
- 広背筋
- 棘上筋
- 棘下筋
- 肩甲下筋
- 小円筋
- 大円筋
- 前鋸筋
- 肩甲挙筋
- 上腕二頭筋
- 上腕三頭筋(長頭)
- 烏口腕筋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
- 小胸筋
- 肩甲舌骨筋
これだけ多くの筋肉がついているので色々な役割のある骨になるのですね。
肩甲骨の働きについて
肩甲骨の動きを解剖学的に言いますと、「上方回旋」「下方回旋」「挙上」「下制」「外転」「内転」といった6つの動きになります。
17種類の筋肉が頚椎、胸椎、上腕骨、肋骨、骨盤などに付いて上記のような動きをします。
上記の動きについて関与する筋肉は以下になります。
- 外転:前鋸筋、小胸筋、僧帽筋上部
- 内転:僧帽筋中部、大菱形筋、小菱形筋
- 挙上:肩甲挙筋、僧帽筋上部、大菱形筋、小菱形筋
- 下制:小胸筋、僧帽筋下部
- 上方回旋:前鋸筋、僧帽筋上部
- 下方回旋:大菱形筋、小菱形筋、僧帽筋下部、小胸筋
このように肩甲骨に付着している筋肉がたくさんあるわけですが、これらの筋肉に不都合が起きますと、「腕が上がらない」「首が回らない」「猫背になっている」「呼吸がしづらい」「腰痛になっている」などの症状が起きうるのですね。
もし、こんな症状があったらまずは肩甲骨の動きをチェックすることが大事になります。
肩甲骨を動かすことが痛みから解放される
今まで解剖的な話をしましたが、今回の大事なポイントととして、肩甲骨をしっかり動かしましょう!ということになります。
肩こり、首の痛みなどで首や腕を回すことも大事なのですが、私はこのような症状で来院される方には、肩甲骨をしっかり動かして下さいとお伝えしています。
現代社会の仕事などは、座りっぱなしでパソコンと長時間向き合っていることが多く、猫背になり、意識しないと肩甲骨は動いてません。
痛みの原因について酸欠が起きていることは、口が酸っぱくなるほど伝えていることなのですが、例えば猫背の問題は、胸郭を狭めてしまい、肋骨の動きを弱め、浅い呼吸になってしまいます。
ですから、しっかり肩甲骨を正常な位置にキープし、正しい姿勢ができるようにしなければなりません。そして常日頃から肩甲骨を動かすということです。このことを意識するだけで多くの筋肉を緩めて血流を良くすることになりますし、慢性肩こりの方、猫背改善などとても役立ちます。
また、肩甲骨の内側から首にかけては代謝に関わる褐色脂肪細胞が多く存在していますので、ダイエット的な効果もあるそうです。
そこで1つ肩甲骨をしっかり動かすストレッチをお教えします。
肩甲骨ストレッチ
- 姿勢を正して、両手を体幹の外側で手のひらを外側に向けます。
- その時しっかりと肩甲骨を背骨に寄せる(内転)ようにしてできるだけ胸を張って下さい。
- 徐々に腕をまっすぐ上に上げながら、頭の頂点で手のひらを合わせます(下の絵では離れていますがしっかり合わせて)。
- 同じ軌道で手を下げていき手のひらを外側に向けながら最初のポジションに戻ります。
まとめ
肩甲骨が大事な働きをしていることが少しでもご理解できましたでしょうか。
来院いただいたあなたの痛みや不具合を少しでも取り除くために、施術以外に大切なことは、運動習慣を身につけてもらうことと考えております。人間は動物であり他の動物同様、体を動かすことは食事を取ることと同じくらい健康維持には大切です。
そこでコロナで鈍った体を動かしたい方、施術をしていて運動をどんどん取り入れていただきたい方も、しっかりと日々の習慣としてストレッチ運動をしてもらえるスペースの開設も間近に迫っています。今少し遅れておりますが、そこではストレッチ専用器具「ゆらぎストレッチ」を活用いただけるように準備を進めております。
何かありました、ホームページ等でご案内させていただきますね。
本日も貴重なお時間をいただき、ブログをお読みいただきありがとうございました。