痛み

急性痛と慢性痛の違いについて

こんにちは!ペルレ整骨院の吉尾です。
単純に痛みといっても「針でチクッ」と刺された時のような痛みや、「ズシン」とした圧力をかけられているような痛みなど感じ方はそれぞれあるかと思います。今回は大きく分けて2種類の痛みについて話していきたいと思います。
参考になると思って読み進めてくれると嬉しいです。では、よろしくお願いいたします。

痛みには急性痛と慢性痛がある

上記で痛みには2種類あると申し上げました。「急性痛」と「慢性痛」です。
急性痛とは、ケガをしたときやぎっくり腰など急に発生した場合に起きる痛みのことです。
慢性痛とは、ケガが治ってもジクジク、ジワジワと痛みが完全に残ってしまい、長期間続くような痛みのことをいいます。
国際疼痛学会では、「ケガをして3ヶ月以内のものを急性痛、3ヶ月を超えたもの慢性痛」と定義しています。

「特急電車」「鈍行電車」という痛みの違い

急性痛と慢性痛は、神経繊維の構造が異なり、伝達速度に違いがあることです。
例えば、急性痛はA-δ神経繊維といって有髄神経で太い神経なので、伝達速度が速いことから「特急電車(痛)」と私は表現しています。
かたや慢性痛はC神経繊維といって無髄神経で細く伝達速度が遅いので、「鈍行電車(痛)」と表現しています。
有髄、無髄ってなに?と思われるでしょう。有髄とは、髄鞘といって神経にビニールコードが覆い被さっており、神経繊維の保護とそれがあることで、跳躍伝導で神経の伝達をスキップさせるためスピードを早くさせる役割があるものです。
慢性痛に関しては、ポリモーダル受容器という痛みセンサーを介して痛みを大脳辺縁系に伝える仕組みになっています。それでジクジク、ジワジワとゆっくりとなかなか取りづらい痛みなのです。
患者様の来院される場合、急性痛は痛みや炎症も強く原因がはっきりしているため、すぐに病院や整骨院を受診される方が多いと思います。
慢性痛になっている場合は、多くの方が「なんとなく痛い」「でもなかなか治らない痛み」という感じで、ある期間放置してしまう傾向にあります。

しっかり治すことが大切

急性症状の疾患(捻挫、打撲、肉ばなれ)は受傷後素早い処置が、その後の炎症や痛みを早く和らげ、慢性化を防ぐことにもなります。
急性症状の時にしっかり治さなと慢性症状化しやすいです。
実は慢性痛は治しづらいのです。脳の働きで、痛みの記憶が脳に刷り込まれてしまうと、治療をしてもなかなか治らなかったり、繰り返す痛みになってしまったり治療も長期化してしまいます。

最後に

再度申し上げると、急性痛はすぐに受診される方が多いのに対し、鈍い痛みでなかなか痛みが取れない、何か変だなと感じたら、早めに整骨院などを受診して下さい。それは慢性化しているのです。
しっかりとあなたの問題について向き合っていきたいと考えていますし、問診で既往症がないか、検査や動きなどをチェックさせていただきながら治療をしていきます。いつでもご相談ください。

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